【富山】地産地消アートフレンチの究極系!”ここ”でしか食べられない前衛的地方料理「L’evo」

富山に訪れる際には絶対に行きたかった「L’evo」。
仕事の関係で訪れる機会があったのでここぞとばかりに予約。
富山駅からは1時間弱かかりますがランチを頂きに伺いました。
結論から言うとフュージョンフレンチの中では最上位の経験となりました。
アーティスティックなフレンチ好きにはオススメのお店です。
  
  

  
   

  
  
L’evoさんは高級宿泊施設「雅楽倶」の一角に併設されたレストラン。
雅楽倶さん自体の人気も高いのですが今回は宿泊ではありません。
富山から電車を乗り継ぎ11:30のスタートの時間より少し前に到着。
開始時間まではホテルのロビーで神通川を眺めながらゆったり過ごします。
  
  

  
  

  
  
施設自体が美術館のような雰囲気ですが、
L’evoさん自体の雰囲気も負けていません。
怪しい地下通路を抜けると広々としたダイニングエリア。
残念ながら雨でしたが窓際の席に案内して頂きました。
ランチのコースは5,700円です。
  
  

  
  

  
  
地産地消へのこだわりぶりは流石。
提供されるカトラリーや食器類、メニューの紙も富山のものとのこと。
もちろん食材も。
コンセプトがしっかりしていて、空間ごと料理の設計がされています。
このお店に来るためだけに富山デートしてもいいんじゃないでしょうか。
  
  

  
  

  
  

  
  

  
  

  
  
まずは前菜5品。Prologue。
上から順に、
  
ジャガイモのビシソワーズを白海老・雲丹と
鯖のリエットを挟んだゴマ最中
ビーツのメレンゲを雛鳥のムースと
ゲンゲのフリットを山椒パウダーと
羊のチーズのブランジェ
  
5品中4品がフィンガースナック扱いでまずは気軽に。
それにしてもどれも美しくて食べるのが勿体無い。
見た目で盛り上がるのはもちろん、味も最高。
特に羊のチーズのブランジェのふわふわ具合は衝撃。
  
  

  
  

  
  
いくつかいただいたパンも暖かくて美味しかった。
こちらは米粉で出来たパン。
もちもちで表面はさくさく。
いくらでも食べられそう。
  
  

  
  

  
  
デブガツオ。富山のブランド鰹だそうです。
薪で炙っていて、3種類のソースでいただきます。
玉ねぎの辛さが絶妙で、葉野菜と鰹のバランスが凄い。
透明な野菜ソースのとろみが味だけでなく食感にも影響しています。
  
  

  
  

  
  
アオリイカの炙り。
周りに添えられたカラフルなものは五色人参。
金ごまが添えてあり仄かな香ばしさも楽しめます。
何より五色人参のシャキシャキとした歯ごたえと、
軽く炙ったアオリイカの弾力が歯に楽しい。
人生で食べた人参の中で一番かも。
  
  

  
  

  
  
ヴァージンエッグ。
鶏の初産みたまごを使用しているそうです。
どれだけ貴重なんだ。。
スープも鶏ベースで山羊のチーズが溶かし込んである、見た目に反した濃厚さ。
ワインの甘さも出ていて一口の満足感は中々。
  
  

  
  

  
  
ノドグロと鱈の白子のソテー。
添えられてあるのはチョロギ、下地は菊芋のピューレ。
ノドグロ+白子の暴力的旨さには抗えません。
ここには素材の旨さを前面に活かした簡素さも。
それにしても絵になるなぁ。
  
  

  
  

  
  
むぎやポーク。
じっくりとした火入れで旨味成分が浮き出てきています。
豚肉から出た出汁ベースのソースは豚の旨さの邪魔をしません。
五箇山産の蕪も甘みがあってよかった。
何より合わせて頂いた赤ワインが非常に美味しく、
ペアリングを頼んでいればよかったと後悔。
  
  

  
  

  
  

  
  
デザートは梨。
シロップ漬けした梨凍らせて、薄くスライスしたものだそう。
ヨーグルトソースと合わせていただきました。
何より雨雲に差し込んだ光と相まって綺麗な見た目がよかった。
  
  
[総評] 宿泊施設「雅楽倶」の美術館を彷彿とさせる雰囲気と L’evo さんのイノベーティブ・ヒュージョンが織りなすアーティスティックフレンチの融合が最高の体験をもたらしてくれるでしょう。神通川沿いに建てられているので秋に訪れれば紅葉を対岸に優雅な一時を過ごせます。観光要素の少ない富山ですが、ここに来るために富山旅行を計画してもいいのではないでしょうか。次回は絶対に宿泊込みの大人デートで訪れたい名店。
  
  
■□お店情報□■

レヴォイノベーティブ・フュージョン / 笹津駅

昼総合点★★★★ 4.6