恵比寿で日本酒を飲みたいと思ってお店を探していたところ見つけたいえ村さんに行ってきました。
恵比寿駅西口から徒歩3分の場所に2016年末にオープンしたいえ村さん。店内写真の雰囲気の良さとしゃん鍋という聞きなれない鍋料理に惹かれて訪問。
恵比寿神社の脇の通りに唐突に現れるお店への入り口。隠れ家感満載でデートに使っても雰囲気がよさそうです。
カウンター席はオープンキッチン形式。板前さんが料理しているのを間近で見られるのでライブ感抜群です。その日のオススメ料理を薦めてもらえたりするので少人数の場合はカウンター席を指定するとよいかもしれません。
早速薦められたのは珍味、亀の手。名前は聞いたことあったものの実物を食べるのは初めて。本当に亀の手に見えます。実際は甲殻類で蟹や海老に似た分類なのだとか。肝心の味はしじみに近いもので中々。あまり食べごたえのあるものではありませんが話のネタには面白い一皿でした。
刺盛りはカツオ、マグロ、サワラ、甘エビ。板前さんの好みでどれも厚切りなのが嬉しいところ。炙ってあるものはオープンカウンターで藁焼きにしている様子なども見えてテンションが上がります。
お店の看板メニューの一つ、焼き芋の素揚げ。糖度50度を超えているサツマイモを丁寧に焼き芋にしてから素揚げしているそうでその糖度の高さから口の中で蕩けます。皮の部分は素揚げされているのでまさに外パリ中フワ。芋か、と思わずに一度注文することをオススメします。
そしてお店のウリでもあるしゃん鍋。宮崎県の鶏鍋で、透き通った鶏ガラスープに鶏ミンチを団子状にして浮かべるのが特徴。鶏団子は半生で食べるのがオススメらしく、その触感と優しい鶏の旨味が癖になる美味しさでした。タレとして提供される白ポン酢が鶏の旨味を甘みと酸味で引き立ててくれます。寒い冬にはいい選択肢になりますね。
と鍋に舌鼓を打っていると、目の前のキッチンで人の顔ほどの大きさの牛肉の塊が丁寧に処理されていく様子が。見事なサシの入り具合の牛肉を眺めていると、カルパッチョにしても美味しいですよと提案を受けたので思わず注文。脂の甘味を味わえる美味しい一皿でした。こういったカウンター越しのコミュニケーションも楽しめるいいお店ですね。
そろそろお腹いっぱいだね、と話していたところにサービスですと出して頂いたブラッドオレンジ。キレイな赤色で見た目も綺麗でしたが甘くて美味しかったです。
日本酒をの種類がたくさんあり、量を飲んでしまったのでお会計は一人、一万円弱。少し割高な印象も受けますが、安い美味い系の店にありがちな騒がしい層がいなくなる料金だと思うと納得できるレンジのお値段。駅前で立地も良く、好印象な接客、店内の雰囲気もデート向け、料理の味もよい。加えて日曜も空いていたり、月〜土は深夜2時までの営業と使い勝手は抜群。遅めの時間からの落ち着いた和食デートの選択肢の一つになってくるお店です。
■□お店情報□■