久しぶりにアーティショーのフレンチを頂きたくなって訪問してきました。
ちょうど恵比寿と広尾の中間地点あたりにあるアーティショーさん。恵比寿方面からアプローチすると途中に美味しいお店があってついつい浮気してしまいます。しかし今夜はアーティショーへ一直線です。
店内はゆったりとしたテーブル配置。団体客がいましたが十分に席は離してあり適度な喧騒。この日は季節のコースと合わせて4杯のワインペアリングをオーダー。
可愛らしいティーカップで提供される甲殻類のスープから。非常に濃厚で癖になる味わい。家庭では再現できないでしょう。ずっと飲んでいたい。
オマール海老と夏野菜のテリーヌ。涼しげなお皿と相まって美しい一皿。何より味も最高でした。スープで温まったお腹に落ちてくるシャキシャキとした冷たい夏野菜。プリプリの下処理されたオマール海老が適度な旨味を加えながら酸味のあるソースと絡みます。はー幸せ。
茶碗蒸しを想起させるフォアグラのムース。上はセップ茸だったかな。香ばしくローストされたセップ茸の食感とフワフワのフォアグラ風味のムースの食感が混ざり合って絶品です。
鯛とじゃがいもに鮎の肝ソースを添えて。鯛とジャガイモのホクホクさ。そこの鮎独特の苦味がいいアクセントになってペロリと食べてしまいました。
ペアリングも色々とこちらの好みを聞いてくれながらあわせてくれましたがどれも美味しかった。
重めの赤と合わせた和牛のロースト・フォアグラの組み合わせは一見オーソドックスになりがち。しかし、副菜含めて火入れが別々に丁寧にされているので一口一口が感動。食べ終わるのが切なすぎる。
可愛らしいデセールはバニラとアマレットのムースにスイカのアイスを添えたもの。このスイカのアイスが想像以上にスイカの青臭さまで再現されていてびっくり。皮ごと使ってるのかなぁ、などと話も広がります。
ミニャルディーズはラムネとマシュマロ。マシュマロに練り込まれたオレンジリキュールの味わいがわずかな苦味を伴って非常に美味しかった。
[総評] よい距離感でワインのペアリングを提示してくれたり、好印象な接客のフレンチ。テーブルも大きくゆったりと配置されているので落ち着いた大人デートにぴったりでしょう。肝心のフレンチの味は王道を抑えつつ美味。季節の食材を使われているので訪れる度に新たな楽しみが見つかるでしょう。恵比寿で一番好きなフレンチです。
■□お店情報□■