四ツ谷にある有名なお鮨屋さん「すし匠」の小穴さんが恵比寿にお店を出したのを知って匠鮨おわなにいってきました。
大将がハワイに行かれたあとのすし匠さんに最後にお邪魔した際にも握ってくれた小穴さんが新しくオープンされた匠鮨おわなさん。大将無きあとのすし匠が変わらず高評価なのを見れば誰にでも分かる確かに美味しいお鮨を握る方です。一緒に行った同僚は最後に「すし匠」へ伺った際に独立の話を聞いてたらしく、予想以上に早く来店できて喜んでいました。恵比寿の駅近くにはデートに使えるお鮨屋さんが少なかったので期待大の新店です!
場所は恵比寿駅西口からガーデンプレイス方面へ少し坂を登った上にある一角。最近、この辺りのお店に来る機会が多いのですが、どうやらこの交差点のビルはほとんど同じオーナーさんが所有されているそう。このビルだけでもCINA, Franky Hotel、向かいのビルだとKINOE, うしごろヒルトップ, JULIAと名店揃い。ここにお鮨屋さんが入ってくれるだけで恵比寿デート捗ります。
エレベーターを降りると白木造りの上品な入り口が。この日はまだ開店したてでお店の外にお祝いの花が溢れかえっていました。小穴さんに聞いたところこれでも減った方で今は使ってない個室が花で埋め尽くされているとか。流石、名店で信頼を得ている方の独立は皆さんがお祝いされているようです。
まずはすし匠よろしく、うみぶどうからをツマミながらお話を。
アイナメの刺身。山葵でいただきます。淡白ながらも力強い白身の甘み。
ちょうど両隣のお客さんに出すタイミングだった蛸から頂きます。抜群の柔らかさ。柔らか煮に山葵を付けて頂いているとお酒が飲みたくなります。とりあえずビールでセーブ。
枝豆とビール。
連日飲んでるのでしじみ汁が染みます。
鰹のタタキは2つに切って提供。生姜と浅葱。ここにもすし匠の息吹を感じます。
石垣貝。トリ貝の季節が終わって石垣貝を見ると夏を感じますね。こちらも下処理抜群なので山葵で甘みを楽しみます。
握りはシンイカから。冬のイカに比べるとあっさり感の強いシンイカ。隠し包丁も心持ち少なめにさくっと行く感じでしょうか。
そろそろ終わりの季節の新子。小さいのでどこの店も二枚以上で握ったりしてくれますがスタイルがでて面白いですね。
芝海老と冬瓜。見た目に反してしっかりと味がしゅんでいる一皿。この緩急の付け方でお酒の種類を変えたくさせられます。
ツボ鯛。漬け汁の甘みと魚の甘みがシャリとまざって最高です。
先程のシンイカのゲソ。絶対、酒に合うやつ。
アジ。塩締め。大人になってアジの美味しさを再認識したよね、とは同僚談。
金目鯛。甘みの強い赤酢に負けない旨味。
新秋刀魚の燻製。この時期、そろそろ秋刀魚とか食べたいですね、と行っていたら小穴さんがニヤリと出してくれた一品。炙ったワタの部分の苦味とのマッチが完全な日本酒案件。
からの脂ノリノリの鰯は反則です。生姜醤油でわずかな臭みも消されて口福が広がります。
そして穴子の白焼まで。飲ませる気満々の小穴さんが怖い。
車海老も赤酢で。二枚開きを見てたら、観音開きのひさ田さん思い出してしまった浮気心。
すじこの小丼。こちらも定番。
鮑の肝和え。寿司屋の鮑です。柔らか煮。少量で沢山の種類を頂けるスタイルは健在。
雲丹の茶碗蒸し。
海老せんべい。
数貫撮り忘れの穴子。ゆずのアクセントがいい。
最後は巻き物で。魚系でオススメをと言ったところ出てきた鰯の生姜大葉巻。鰯の脂と大葉の爽やかさ、あたりです。この頃には他のお客さんも変えられて店内は貸切状態。ゆっくりと小穴さんと開店の経緯などを聞けて楽しかった。今後、すし匠の小穴さんから、鮨匠おわなの小穴さんとして守破離をどう実行していくのか楽しみです。
デザートは白桃、マンゴー、塩、抹茶から選べるアイス。無難に抹茶を選択。ごちそうさまでした。
[総評] 名店の系譜を受け継いだ確かに美味しいお鮨がいただけるお店でした。オペレーションが落ち着くまでは休み無しの一回転で営業されているそう。すし匠で培われた味が恵比寿で食べられるなんて幸せ。今なら予約も取りやすいので食通の彼女を誘って恵比寿デートにオススメです。涼しい季節にはそのまま同じビルのFranky Hotelさんのテラス席で飲むのもありかも。
■□お店情報□■
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