世間はお盆休みの真っ最中。どうしても鮨が食べたくなって当日飛び込みで四谷三丁目の臥龍へ行ってきました。
唐突な誘いを受け入れてくれた友人と四谷三丁目駅で待ち合わせ。徒歩三分ほどの大通りに面した雰囲気のよいお店が臥龍さんです。この日はお盆休みでお休みのお鮨屋さんも多い中、元気に営業されていました。
18時からお邪魔しましたがすでに先客が一名いらっしゃいました。お任せでスタートします。
ビールを頂きながら出てきたのが、もずくと貝柱の合わせ・煮蛤・生しらす・こもちこんぶ。一品目から中々そそられる品揃え。特に蛤の大きさプリプリ感がやばい。
萩のバイ貝。バイ貝も大きい。かなりの大きさ。こちらもお酒によく合う下味付き。貝で攻められると弱いなぁ。
茶豆で落ち着きます。
と思いきや出てきた、ノドグロの炙り・毛ガニの塩辛・ボタンエビ・トリ貝。中でもボタンエビの特大さは特筆。このお店のネタが抜群なのを確信しました。見渡せば握っているのは大将のみで女将さんが裏方をされているよう。他に従業員がいないのでその分をネタに回している、とは大将談。
お次は鮑。見て下さい、この肝。美しい抹茶ケーキかのようです。普通、肝は和えたり乗せたりしてこんなに豪快に出してくれる寿司屋もなかなかありません。
まだまだ握り前のつまみが来ます。海老真丈・水ナス・玉子焼き。海老真丈は海老と雲丹を叩いて、椎茸に籠めるところから全て見せてくれます。カウンターで見ていると楽しい。大将も気さくに話しかけてくれるのでお酒がすすみます。
握りは真子鰈から。シャリは少し固め、身が薄めの上品な印象。
鹿児島産のアオリイカ。この時期のイカは喉越しがよくていいですね。
ツブ貝。ここの貝の仕入れはどれも大ぶりのものなので甘さが強い。ツブ貝も最高でした。
金目鯛。少しシャリが多めに感じましたが旨味が強くて◎。
新子。少し辛かったかな。
アイルランド産、中トロ。ネタの旨さをストレートに食べさせてくれるところがいいですね。
鯵もシンプルに生姜とネギで。旨い。
礼文島産、天然のバフンウニ。口の中で蕩けます。
対馬の穴子。ホロトロな加減、好みでした。
この日、密かに感動したのは干瓢巻。シャリと干瓢の配分がかなりよかった。変わった巻きが出るお店もありますが、個人的にはオーソドックスなものが好みだったので嬉しいところ。千葉の行徳海苔を使われているそうです。
あまりに巻きが美味しかったのでもう一本注文すると出てきた梅紫蘇巻。カリカリ梅を桂剥きにするところから作ってくれたなんとも贅沢な巻き。抜群に美味しかった。お酒もビールと日本酒を二人で2号ほど。加えて焼酎を飲んだのでお会計が気になったところですが一人2万円。東京ではかなりコスパがよく感じました。
[総評] 何より仕入れに力を入れている大将の心意気を感じるお店でした。ツマミの満足度が非常に高く、寿司と5:5の印象。お酒好きならかなり良いお店。下戸だったり鮨目当てなら好みが分かれるお店かな、と思いました。個人的には酒ありきの構成でツマミに心を打たれたので高評価です。店内も席がゆったりと配分されているのでデートにも十分使える、再訪したいお鮨屋さんですね。
■□お店情報□■
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