同僚との食事で以前から気になっていたBistaurant RNSQに行ってきました。
麻布十番駅の南側に徒歩数分の場所にあるBistaurant RNSQさん。お店のコンセプトに夢があって以前から気になっていました。なんでもオーナーさんはワイン担当、若い料理人を応援するために定期的に若手の料理人を迎え彼らと共にコースを提供しているそうです。今年の6月から新しいシェフ、パティシエに変わったそうです。この日はそんな二人の料理が頂けるプリフィクスコース6,800円を頂きました。
ビールを飲みながら、コース内容を選んでいきます。こちらのプリフィクスコースで面白い点は、前菜を2点にするかデザートを2点にするかが選べます。デザート好きな女性には嬉しい配慮だと思いましたが、後にデザートを食べてみてデザート2点もありだなと感じました。この日は以下からのプリフィクス。魚料理が選べなかったのが残念。◎が自分で選び、◯が同僚が選んだ品です。
アミューズ4種
季節のアミューズ
前菜
フォアグラと川俣シャモのバロティーヌ グレープフルーツ マルメロヴィネガー (+800)
◎ボタンエビのソテーとタルタル エスニックスパイス (+300)
◎磯ツブ貝とマッシュルームの香草風味 りんごとオゼイユのソース
◯モンサンミッシェル産ムール貝とブロッコリーの冷製スープ
◯季節野菜のエチュベ サマートリュフの香り
魚料理
カサゴのポワレ ブイヤベースソース
肉料理
熊本あか牛ランプのポワレ コンディモンベアルネーズ (+1000)
◎ロゼール産子羊のロティ ヴァドヴァンマサラ風味
チンタ・セネーゼ豚のロティ 白ごまのヴィエノワーズ
桜鹿ロースのロティ
アヴァンデセール カモミール ココナッツ 青りんご
デザート
◎桃のスープ ハーブとラタフィアのジュレ すもものソルベ
◯アロエ、レモンのスフレとセージのソルベ
◯ホワイトチョコとバニラのムース リュバーブ 苺のソルベ
黒の衝撃 (+300)
可愛らしい前菜4種。刻んだ枝豆をトマト生地に乗せミントを乗せたものが爽やかな口当たりでよかったり、子ヤギのリエットは力強い味があったり楽しめます。季節の前菜も涼しげにイカやオクラを使っており、ゆばであっさりとしたコクのある出来上がり。キャビアの塩気もいいですね。
ボタンエビのソテーとタルタル エスニックスパイス。思った以上のエスニックさとエビにより、一瞬東南アジアにトリップできる一皿。外の暑さも湿度が高く熱帯夜。季節を感じました。
同僚オーダーのモンサンミッシェル産ムール貝とブロッコリーの冷製スープ。冷たいブロッコリーのスープが美味しそう。
磯ツブ貝とマッシュルームの香草風味 りんごとオゼイユのソース 。しっかりと下味のついたつぶ貝の旨味。ほろ苦い香草と口の中で絡まりあい、ワインが美味しくいただける下地を作ってくれます。
季節野菜のエチュベ サマートリュフの香り。サマートリュフも諄くならない程度にしっかりと。
カサゴのポワレ。しっかりと出された魚介の味が詰まったソース。一見、蛋白になりがちなカサゴの味をギュッと持ち上げています。
子羊のロティは見事な低温火入れ。肉質も均一でナイフと通した瞬間、おおと思ってしまった。シェフの井口和哉さんはまだ若干28歳とのこと。同じ兵庫県出身という親近感も湧きましたが、20代でこんなに凄いフレンチが作れるだなんてという驚きが先に来ました。年だなぁ。
桃のスープ。これには甘いものが苦手な私も驚き。ソルベの冷たい食感とハーブの鼻にぬける涼やかさの後にくる桃の果肉としっかりした甘み。人生で食べた桃のデザートで一番美味しかったです。デザート好きならこのお店は間違いなくオススメです。
プレデセールもしっかりとした作り込み。甘いもの好きの同僚がマカロンの出来を絶賛していました。
[総評] アミューズからデセールまでしっかりと頂けるお店です。加えて新進気鋭の若手料理人のパワーというか勢いも分けてもらえる良店。守破離でいうところの破に試行錯誤している力強さを感じられます。一線で活躍されるシェフやパティシエの方も年下が増えてきたので長年追いかけられるような存在がこういったところから出てくるのが楽しみに思いました。
■□お店情報□■