仕事の関係で訪れた富山から少し足を伸ばして魚津へ。
2017.11月現在、富山No.1の鮨屋さん「鮨 大門」へ行ってきました。
魚津駅前、徒歩一分という立地にある大門さん。
しっかりとした門構えに一瞬、富山県であるのを忘れそうになります。
この日は数週間前から予約しての訪問でしたが、
東京への最終電車の時間に合わせて握って頂きました。
スタートの17時にお邪魔したので最初は貸切状態。
大将も気さくに話しかけてくれ、いい雰囲気。
ビールを飲みながら、お任せコースのつまみを待ちます。
まずは美しい水タコから。
生は塩で頂き、もう一方は番茶炊きだそう。
こちらの番茶炊きが旨いのなんの。
すぐ固くなってしまうタコが旨味を残して柔らかい。
カワハギ。肝醤油で頂きます。
胡麻ダレかのような肝醤油。
丁寧に溶かしてありカワハギとの相性は最高。
ハガツオ。
軽く藁焼きにしているので香りが素晴らしい。
完全な日本酒案件。
魚津であがったクエ。
引き締まった身がコリコリ。
器も美しく、目にも楽しい一皿。
真鱈の白子。
大ぶりの白子、中はトロットロ。
今年食べた白子で一番大きいかな。
敷かれたスダチが憎い。
香箱蟹。
冬の東北を飾る最高の一品でしょう。
一匹の蟹が凝縮された極上の旨さ。
見た目、味共に最高です。
本柳葉魚の天ぷら。
かなり大ぶりの柳葉魚は生を北海道から仕入れてるそう。
頭から尻尾まで骨ごと行ける火入れは鮨屋の仕事じゃないレベル。
太刀魚。
エビの味噌のソースを乗せて焼いているので香ばしさが凄い。
おろした太刀魚をわざわざ巻いているので食べごたえがあります。
鱈の蒸し物。
ネギ、キノコ類の味がよく出たスープと頂きます。
非常に身体が暖まり、寒い魚津にいるのを忘れそうに。
いよいよ、握りに入っていきます。
甘鯛。
ねっとり感の強い甘みは熟成の成せる業。
聞けばご主人は北海道で修行されてたそうです。
4日熟成させたサバ。
脂身が内側に溶けて濃厚。
旬の魚はうまいですね。
真鯛。
どれもきっちりと手が入れられています。
過去に食べた北陸の鮨屋さんではあまり見られなかった印象。
厚めの身がシャリと合います。
アオリイカ。
小倉前よろしくの飾り包丁にゴマと塩。
イカの握りはこれが一番うまい食べ方じゃないでしょうか。
甘エビ。
白エビかと思わせてのあえての甘エビ。
提供されるだけあって、白エビ顔負けの甘さ。
ノドグロ。
炙って脂身、旨味が前面に押し出された最高の状態。
これを食べに東北に来たと行っても過言ではないでしょう。
イクラの漬け。
イクラで感じたことのないレベルのねっとりさ。
海苔がヘタっているのは好みかな。
ウニ。
北海道の業がここに。
濃厚なウニミルクにまみれたご飯が舌の上にたまります。
アナゴ。
しっかりめの焼きが入った部分は好みが別れるところ。
追加で注文した〆の巻物。
魚でオススメをリクエストしたところノドグロの巻きを頂けました。
シャリ少なめの濃厚な巻き
[総評] 北陸の旬の魚を北海道で培われた確かな熟成の技術で頂けるお鮨屋さんでした。富山NO.1の看板に偽りなしでしょう。富山駅からは2-30分かかりますが十分その価値があるかと。つまみと握りのおまかせコースにビール一杯、日本酒2号飲んで17,000円。コスパ最高、とまでは行きませんが都内と比べると驚きの価格。東北といえば金沢という雰囲気もありますが、帰りに魚津で大門に訪れるのはかなりオススメなコースです。
■□お店情報□■