寒い金沢の夜に軽くおでんをつまみながら日本酒を飲みたくなって高砂に行ってきました。
観光に武家屋敷跡周辺を歩いている時に見つけたお店。寒かったので、とにかくおでんが食べられればいい、程度の気持ちで入ったのですが予想以上に有名店だったのに気づいたのはおでんを一口食べた後でした。
看板を見る限り、おでんはどう見ても一品料理、どて焼き、みそかつのついでに見えます。
入り口も昔ながらの地元の方向けの風体で少し入りづらい雰囲気。個人的にはこういうお店に飛び込むのも好きです。19時から繁盛する時間帯はすでに予約でいっぱいだったのでそれまでの1時間程度の席を確保できました。メニューはテーブルになく、壁に書かれているものから選ぶようです。迷っていると大将が察してくれて、「オススメの盛り合わせでいい?」と気さくに提案してくれました。もちろん即決です。
おすすめおでん盛り合わせ。牛すじ、つみれにかかっているのは酢味噌。トロトロ、しかし全然崩れない絶妙な煮込み加減の牛すじは味が染みていて最高に美味しかったです。どの具材も絶妙な出汁の吸い具合。なかでももう一皿に乗っていた大根は絶品。即おかわりが決定しました。
オススメで出されたおでん二皿を完食する頃には、並のおでん屋さんではないことに気付く我々がいました。軽く食べるつもりだったのに店内の珍しいメニューに釣られて追加注文をする始末。変わったメニューだと、かに面、かれーおでん、魚めん、焼き豆腐などなど。どれも食べてみたい。しかし、この後の予定を考えると注文できたのは、タコ、イカ、大根、筍などのハズレのない品々でした。もちろん大正解だったのですが、後にネットで調べるとかに面などはかなり面白そうなメニューだったのでいつか再挑戦してみたいです。
唯一挑戦したのがこちらの味噌カツ。酢味噌がかかっており、名古屋の味噌カツとはまったく違った味わい。衣も薄めで肉が厚く、丁寧に筋切りされているのか柔らかく美味しい一品でした。
最終的に一人二杯くらい飲んでお会計は一人3,000円程度。この安さ魅力的です。意図せず飛び込んだお店が想像以上の当たり店だったときの嬉しさは外食の楽しみですね。それが自分のあまり知らない旅先ならなおさらです。次回、金沢を訪れる際にはぜひ予約してでも行きたいお店です。
■□お店情報□■